今回は、2月8日の衆議院選挙を前に、私自身が「そういえば、これってどうなんだろう?」と感じたことを、まとめてみました。
すでに期日前投票を済ませた方も多いと思います。
最近は期日前投票所も増え、買い物ついでや仕事帰りにも立ち寄れるようになって、本当に便利になりましたよね。
私はというと、今回は投票日当日に、指定された投票所で投票する予定です。
そんな中、ふと気になったのが――
投票用紙を書くときの「鉛筆」。
毎回当たり前のように置いてあるけれど、
よく考えると疑問がいくつも浮かびました。
- なぜ鉛筆なの?
- どうして消しゴムはないの?
- 書き間違えたらどうすればいい?
- あの大量の鉛筆、選挙が終わったらどうなるの?
今回は、この疑問を調べて整理してみました。
■ 鉛筆が用意されている理由
日本の選挙で鉛筆が使われているのは、見た目以上に実務的で合理的な理由があります。
① 書きやすく、誰にとっても負担が少ない
鉛筆は軽い力で書けるため、
高齢の方や手に不自由のある方でも比較的書きやすい筆記具です。
② 投票用紙と相性がいい
投票用紙には、ユポ紙などの特殊な紙が使われています。
ボールペンや万年筆だと
- インクが乾きにくい
- こすれて汚れる
- 裏写りする
といった問題が起きやすいのですが、
鉛筆ならにじまず、すぐ定着します。
これは、開票作業をスムーズに進めるうえで、とても重要なポイント。
③ 開票時に判読しやすい
開票は多人数で行われます。
そのため、文字の視認性と安定性が重視されます。
鉛筆の文字は、時間が経っても比較的読み取りやすく、
確認作業に向いているのです。
④ 全国一律で扱いやすく、コストも低い
鉛筆は
- 安価
- 壊れにくい
- インク切れがない
- 管理が簡単
全国何万か所もの投票所で一斉に使うには、非常に都合のいい文房具です。
⑤「鉛筆だと書き換えられるのでは?」という疑問
これはよく聞く疑問ですが、実際には
- 投票用紙は厳重に管理
- 投票箱は立会人の監視下
- 開票は即日・公開
という仕組みがあり、後からこっそり書き換える余地はほぼありません。
制度としては、筆記具よりも
「人の目」と「手続き」によるチェックが重視されています。
なお、法律上は自分のボールペンで書いても無効にはなりません。
内容が明確に判読できれば有効です。
■ 消しゴムがない理由
投票所には、原則として消しゴムは置かれていません。
その理由は、とてもシンプル。
無効票の判断を明確にするため
投票用紙に
- 消し跡
- 薄く残った文字
- 判読しにくい修正
があると、開票時に有効か無効かの判断が難しくなるからです。
そのため、消しゴムを持参して使うことも、基本的には推奨されていません。
■ 記入間違いしたときはどうする?
「じゃあ、間違えたら終わり?」
…いいえ、そんなことはありません。
投票が有効かどうかの基準は、
「投票者の意思が明確に読み取れるか」です。
もし記入を間違えた場合は、
投票箱に入れる前に、係員に申し出てください。
多くの場合、
「二重線を引いて訂正し、正しく書き直してください」
と案内されます。
自治体の選挙ページに訂正方法が載っていることもあるので、
事前に確認しておくと、より安心ですね。
■ 選挙が終わった後、大量の鉛筆はどうなる?
これも気になるポイント。
結論から言うと、
ほとんどの場合、廃棄されず再利用されます。
① 回収・保管して、次回選挙で再使用
もっとも一般的な流れです。
- 選挙管理委員会が回収
- 清掃・本数確認
- 備品として保管
鉛筆は消耗が少なく、長期保管できるため、
繰り返し使う前提の備品として扱われています。
② 選挙事務や庁内業務で使用
一部の自治体では、
- 事務作業
- 庁内のメモ
- 研修や説明会
などに転用されることもあります。
③ 廃棄されるケース
- 極端に短くなった
- 芯が折れて使えない
- 衛生面で再使用が難しい
こうした場合のみ、通常の文具と同じ基準で廃棄されます。
④ 寄付されるケース(少数)
自治体独自の判断で、
- 学校や児童施設
- 環境配慮の啓発目的
などに使われることもありますが、かなり少数派です。
なぜ「記念配布」などはほとんどしない?
- 選挙の中立性への配慮
- 公的備品を特定の個人に渡すことへの慎重さ
- 管理コスト
こうした理由から、基本は公的備品として再利用されます。
おわりに
普段は何気なく使っている投票所の鉛筆ですが、
そこには公平性・実務性・合理性を重ねた理由がありました。
仕組みを知ると、
「選挙って、細かいところまで考えられているんだな」
と、少し見え方が変わります。
2月8日、投票に行く予定の方も、
すでに済ませた方も、
この話題がちょっとした話のタネになればうれしいです。
大切な一票、落ち着いて、しっかりと。



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