オンライン会議の「質」を高める！音声分離機能で騒がしい環境もクリアに
在宅勤務が定着し、オンライン会議が日常となった今、「会議の質」は業務効率に直結する重要な要素ですよね。その「質」を大きく左右するのが、音と映像です。
特に「音」のトラブルは、会議の集中力を妨げ、時には誤解を生む原因にもなりかねません。我が家にも元気なインコたちがいて、大切な会議中に「ギィーー！」と盛大に鳴かれることも。救急車のサイレンなど、予期せぬ外部の音に悩まされることもあります。
ネットワーク帯域幅の確保、マイクやスピーカーの調整、ノイズキャンセリング機能の活用など、音質向上のための対策は多岐にわたりますが、今回は「音声分離」機能という、手軽に試せる画期的な方法をご紹介します。
「音声分離」機能とは？
「音声分離」機能とは、AIが会議中にマイクが拾う音の中から「話し声」を認識し、自分の声以外の音を抑制してくれる画期的な機能です。これにより、会議の相手にはあなたの声だけがクリアに届くようになります。騒がしい自宅や雑多なオフィス環境でのオンライン会議において、まさに救世主となる機能と言えるでしょう。
ZoomとTeamsで音声分離機能を使ってみよう！
私は普段、ZoomとTeamsを使ってオンライン会議に参加しています。どちらもPC内蔵のオーディオを使用していますが、これらのツールには元々、マウスのクリック音やキーボードのタイピング音、ペットの鳴き声などを軽減する「バックグラウンドノイズキャンセル」機能が備わっています。しかし、今回ご紹介する音声分離機能は、自分以外の人の声までも除去できる優れものです。これなら、隣の席で活発に話す同僚がいても、安心してミュートを解除できますね。
では、それぞれの設定方法を見ていきましょう。
Zoomの場合
Zoomでは、「パーソナライズされたオーディオ分離」という名称で提供されています。
- ホームタブの「設定」(歯車マーク)を選択します。
- 「オーディオ」を選択します。
- 「オーディオプロフィール」を選択し、「パーソナライズされたオーディオ分離」にチェックを入れます。 ※声紋は次回ミーティング時にZoomアプリが自動生成しますが、手動で登録する方が手っ取り早いです。
- 「声紋レコーディングを作成」をクリックし、「レコーディングを開始」を選択します。画面に表示される指示に従って自分の声でテキストを読み上げてください。
- テキストをすべて読み上げたら、「レコーディングを停止」をクリックします。
設定完了後、ミーティング中にZoom画面右上に表示される「パーソナライズされたオーディオ」をクリックしてオン・オフを切り替えられます。
Teamsの場合
Teamsでは、音声プロファイルを追加することで音声分離機能を利用できます。AIが自分の声とそれ以外の音を認識し、エコーを防ぎながら不要な音を除外してくれます。
- Teamsで「設定」（その他オプションアイコン > 設定）を選択します。
- 「認識 文字起こしの開始ボタン」を選択します。
- 「音声プロファイルの作成」を選択します。
- ドロップダウンメニューからマイクを選択します。
- 「音声キャプチャの開始」を選択し、指定されたテキストを読み上げます。
- 読み上げが完了したら、「音声キャプチャの停止」を選択します。
- 「閉じる」を選択します。
たったこれだけで設定は完了です。詳細はMicrosoft社の公開情報もご参照ください。 Microsoft Teams の通話と会議での音声分離 – Microsoft サポート
試した結果と注意点
これらの対策を講じることで、オンライン会議の音質を大幅に改善し、より快適なコミュニケーションを実現することができます。音質の向上は、会議の効率を高めるだけでなく、参加者のストレスを軽減することにもつながります。
ただし、いくつか注意点があります。
- 静かな場所で音声登録を行うこと 音声分離機能の精度を高めるためにも、できるだけ静かな環境で声紋の登録を行いましょう。
- 自分の声はクリアでも、周囲の音は自分に聞こえる この機能は、会議相手に届く音を最適化するものなので、自分が話す際に周囲の騒音が自分自身には聞こえなくなるわけではありません。我が家のインコの声は、私にはしっかり聞こえます（笑）。もし周囲の音が気になって相手の声が聞き取りにくい場合は、リアルタイムの文字起こし（トランスクリプト）を表示させておくと、聞き逃しを防げて安心です。
新しいオーディオ機器を買い替える前に、ぜひ一度この「音声分離」機能をお試しください。きっとオンライン会議の「質」が向上し、あなたの業務をサポートしてくれるはずです！
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