「なぜ一斉に咲くの?」「実はならないの?」「桜前線って何で決まる?」
春になると、毎年同じ疑問を抱きませんか?
- どうして同じ日に一斉に咲くの?
- さくらんぼはならないの?
- 桜前線って、誰がどうやって決めているの?
今日はこの3つを、わかりやすく、でも少しだけ深く掘り下げます。
なぜ一斉に咲くの?
主役は、私たちが最もよく見る
ソメイヨシノ です。
実はこの桜、全国ほぼ同じ遺伝子を持つクローン。
接ぎ木で増やされたため、
「性格」がほぼ同じなのです。
さらに重要なのは「温度」
桜は、
- 冬に一定期間しっかり寒さを経験(休眠打破)
- 春に気温が上昇
- 積算温度が一定値に達すると開花
という仕組み。
同じ遺伝子 × 同じ温度条件
= ほぼ同時に開花
これが「一斉に咲く」理由です。
だからニュースで
“開花前線”が成立するのですね。
なぜ実がほとんどならないの?サクランボは取れないの?
ここが意外と知られていません。
ソメイヨシノは
- クローン=遺伝子が同一
- 自家受粉しにくい性質
そのため、受粉しても結実しにくいのです。
小さな実ができることはありますが、
いわゆる“食べられるサクランボ”にはなりません。
食べられるサクランボは別種
市場に出回るサクランボは
セイヨウミザクラ。
観賞用の桜とは種類が違います。
つまり、
桜=サクランボの木
ではない、ということ。
「桜前線」はどうやって決めている?
これは
気象庁 が観測しています。
方法は意外とシンプル。
各都市にある「標本木」を観察し、
- 5~6輪以上開花
→ その日を「開花日」とする
これを地図上に結んだものが「桜前線」です。
なぜ予測できるの?
気象庁は
- 冬の気温
- 春先の気温推移
- 過去データ
から、積算温度モデルで予測しています。
ソメイヨシノがほぼ同一遺伝子だからこそ、
全国的な予測が可能になるのです。
まとめ
| 疑問 | 答え |
|---|---|
| なぜ一斉に咲く? | クローン+積算温度 |
| なぜ実がならない? | 同一遺伝子で受粉しにくい |
| 桜前線は誰が? | 気象庁が標本木観測 |
桜は「なんとなく咲く」のではありません。
きちんとした生理学と気象学の上に咲いています。
そう思うと、
今年の桜は少し違って見えませんか?
次回は、
「桜はなぜ散る姿が美しいと感じるのか」
を書いてみようかと思います。


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